食農教育プログラム公開講座、第4回が開催されました!

5月26日(火曜)食農教育プログラム公開講座、第4回が開催されました。
前々回から3回にわたって『福島に農林漁業を取り戻す』という本を素材にして、農林漁業の復興を考える講義を行ってきました。
前々回(第2回)漁業の濱田先生、前回(第3回)農業の小山先生と来まして、今週は林業です。

山形大学の早尻先生にお越しいただきました。

早尻先生のご専門は、林業の経済学・政策学です。
暮らしの生業としての、地域産業としての林業と原子力災害について現場に入って研究されている、
数少ない、(唯一と言っていいかもしれない)、研究者のお一人です。
「森林汚染からの林業復興」と題して、徹底した現場視点から貴重なお話・提言をいただきました。

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林業と原子力災害の問題を考えるとき、問題の現場である阿武隈地域の森の特徴をつかんでおくことが重要です。
阿武隈産地の森には、スギやマツなどの針葉樹だけでなく、コナラやミズナラ、ブナなどの広葉樹林が大きく広がっています。
この広葉樹から、山菜、きのこ、シイタケ原木などの恵みをいただきながら、人々は暮らしてきました。

「帰っても山に入れないのなら、元の生活に戻ったとは言えない」
阿武隈地域の再生には、人間と森との関わり、「自給と循環」をどう取り戻すかが重要なポイントになると早尻先生は強調しています。

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だからこそ、自宅から20mの除染(「点」除染)や時限的な金銭の損害賠償の限界を指摘したうえで、
本当の意味での住民の生活と故郷を取り戻すための息の長い取り組み(「全面補償」)を行っていく重要性を説いています。
とくにそこでは「政府」としての国、自治体としての県や市町村の任務に加え、「協同」によるボトムアップ型の政策提言が重要になると主張されました。

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次回(6月2日)は、米の流通と価格の問題について、東北大学の冬木先生にお越しいただきます。
ぜひ次回もお越しくださいませ。

則藤孝志

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